新百合ケ丘駅(川崎市麻生区)と唐木田駅(東京都多摩市)を結ぶ小田急多摩線。その延伸を目指す相模原市と東京都町田市は28日、採算性などを調査してきた関係者会議の報告書を発表した。報告書では、唐木田駅から相模原駅を経て上溝駅に至る区間を一括整備するより、唐木田駅―相模原駅間を先行整備する方が早期に黒字転換するとの調査結果が示された。
相模原市などは先行整備の検討を進める方針。延伸決定までまだ課題は残されているが、両市にとっては実現に一歩近づいた形だ。
両市は都市化の進展を背景に、多摩線終点の唐木田駅から町田市を通り、相模原市のJR横浜線相模原駅に接続し、さらにJR相模線上溝駅に至る約8・8キロの延伸を目指してきた。町田市内に1駅、相模原市内に2駅(相模原、上溝)を設置する想定だ。
そうした中、2014年には相模原駅前の在日米陸軍相模総合補給廠(しょう)の一部17ヘクタールが返還された。うち2ヘクタールは鉄道用地と道路用地で、両市は「返還により延伸が実現に向けて大きく前進することとなった」という。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル